怒りの感情をコントロール
怒った後に後悔しないための感情コントロール「アンガーマネジメント」
怒りの感情とは?
「アンガーマネジメント|怒った後に後悔しないための感情コントロール~前篇~」では、
「怒った後に後悔しない上手な怒り方」ということで、アンガーマネジメントファシリテーターの正盛ちか子さんに怒りの感情や怒る時のルールなどについて伺いました。
・アンガーマネジメントによって、怒らなくなるわけではなく怒りをコントロールして上手に怒ることができるようになる。
・怒るのは悪いことではない、むしろ相手にきちんと伝えることが大事なこともある。
・怒りの感情はネガティブなイメージが強いけれど、使い方によってはプラスに働かせられる。
そんなお話を通して、怒りの感情やアンガーマネジメントについて少しは理解していただけたのではないかと思います。また、
・自分の嫌なところも受け入れて自分と向き合うこと、それによって自分を受け入れられるようになれば、相手も受け入れられるようになる。
そんな深い~話もありましたね。
後編では、正盛さんがアンガーマネジメントを学び始めたきっかけ、自分の子育て経験を経て今思うこと。また、日々ポジティブに過ごすためのちょっとしたコツを語っていただきました。
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——正盛さんがアンガーマネジメントを知ったきっかけは何だったんですか?
正盛さん: 2年近く前になるんですが、当時はまっていたヨガの雑誌にお母さん向けのアンガーマネジメント講座が載っていて「えっ?イライラしないの?!子育てでいっぱい後悔してきたんだけど・・・」なんて思って、すぐに検索をして資格を取りに行きました。
——さすが正盛さん、すごい行動力ですね。子育てで後悔してきたことってどんなことですか?
正盛さん:子どもが小さい頃は、コントロールしようとして手がでてしまったこともあります。親ってどうしても、「こうあって欲しい」「苦労させたくない」「ケガをさせたくない」とか、そんな思いから先回りをして「なんでそんなことをするの!」と言って怒ってしまいがちじゃないですか。自分の範疇から外れた時にイライラが大きくなったりして。でもそれって自分の社会的な面子もあるんですよね。ダメな親とか、しつけができていないって思われちゃうとか。そんなことから、どんどん子どもに強く当たってしまう。子どもは好奇心が強くていろいろやってしまうし、大人ほど感情コントロールだってできない。親が思うほど悪気もない。そんなことはわかっているはずなのに怒ってしまう。自分も子どもの頃、そんな風に親に怒られて嫌だったはずなのに、それをやってしまう自分が嫌になる。そんな繰り返しで、子どもを自由にさせてあげられなかったんです。そうしたら、子どもが私に本音を言えなくなってしまったんですよね。上の子なんて特に・・・。
——そうだったんですね。アンガーマネジメントを知っていれば回避できたのにと思うことはありますか。
正盛さん:いっぱいありますよ。私もそうでしたけど、小さいお子さんを育てているお母さん方は不安がいっぱいじゃないですか。何が正解かわからない中、手探りで子育てをしていますよね。
それに近所の目が気になったりして、子どもに肩身の狭い思いをさせてしまったり。自分のイライラが子どもに伝わって、それに対してさらに自分がイライラしたり、考え過ぎて眠れなくなったりの悪循環。あれもこれもやらなきゃいけないし、親はこうあるべきだ、子どもはこうあるべきだなんて価値観を持ってしまって、どんどん辛くなってしまうんですよね。そんな「べき」が実はイライラの原因なんです。それを理解して、自分を客観視できるようになれば、怒った後に後悔するようなことがなくなるんですよね。
——なるほど。正盛さんだけではなく、私も含めて多くのママ達がそんな後悔をした経験があるのではないでしょうか。
正盛さん:そうですよね。だからより多くの方々に学んでいただきたいと思っています。自分のような後悔をできるだけしてほしくないですから。無理に頑張らなくても、心構えとして知っておいていただくだけで子育てが苦でなくなると思うので。
子育てに限らず、これは怒るほどではないかなという許容範囲が広げられると、人間として器が大きくなるんです。そうするとそれだけ入ってくるものが大きくなります。ポジティブでいれば、ポジティブな引き寄せがいっぱいあるんです。私が身を以って感じていますから。
——正盛さんと話をしていれば本当によくわかります。とってもポジティブで包容力があって、なんだかとっても心が癒されます(笑)
正盛さん:自分の思考で物事って引き寄せるものなんですよ。だからネガティブでいたらネガティブしか引き寄せられません。ポジティブでいられるために、自己肯定するコツをひとつ教えちゃいますね。
好きなことをして心地よいことを感じてください。例えばコーヒーが好きな方、コーヒーを飲むときに香りを感じて心地いいなぁって感じている自分を感じてください。その次のステップとして、心地いいことをしている自分ってすごいなぁ・・・好きなコーヒーを飲んで美味しい!と思える時間を作っている自分ってすごい!って、自分を褒めてあげてください。できている今を心地よく感じて、それができている自分を褒めて、認める。字が上手に書けたら、それを嬉しい!すごい!って。嬉しいって思えるのもすごいことなんです。それを感じられず、ただひたすら文字を書いている人もいますから。ちょっとしたことでも感じて、楽しんで。楽しいことができている自分を褒めて。それだけで周りが変わってきますよ。そんな環境にいられる自分ってすごい!と思えば、温かいモノが湧いてきたり、力が湧いてきたり、そのエネルギーがいろいろなものを引き寄せてくれるんです。
——すぐに実践できそうですよね。コーヒーを飲むときに心地よく感じる・楽しむ、そして自分を褒める。みなさんにもやっていただきたいですね。
正盛さん:それから、失敗する自分も受け入れられるようになります。失敗してもそれはそれ、また新しいことを探せばいいんです。誰かに迷惑をかけてしまったとしても、そこから学ぶことはたくさんあるじゃないですか。順風満帆にいっちゃうとあまり学べないんです。失敗したり、間違ったりしたときに人間はどうしようって考える。そこではじめて思考が働くんです。自分は今何を学ぶ時なんだろうというところに思考を持っていけば、自分にとっても相手にとってもプラスになっていくものですよ。
——正盛さん、心がほっこりするようなお話、本当にありがとうございました。
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(このコラムの取材編集をしたのは、主婦資格ナビ編集部:佐藤葉子)