子どもの預け先がない!そんな時に利用したいファミリーサポートとは?

ファミリーサポートとは?

安価で利用しやすい自治体の子育て支援サービス

子どもの預け先に困った時の子育て支援サービス

自治体の支援サービスだから手軽な料金で利用可能!

子どもの世話中心の毎日で煮詰まる…。自分のための1人時間がほしい…。でも、周りに頼れる方がいない。
そんな時に利用できる自治体の子育て支援サービスが「ファミリーサポート」です。各自治体ごとに名称や制度に多少の違いはあるかもしれませんが、比較的安価で利用ができ、自治体管轄のもと行われているという安心感から、日頃から利用しているママ達も少なくないようです。

実際に利用した経験のあるママさんにインタビュー
「お子さんを預けることに不安はありませんでしたか?」他、詳しくはコチラ>>>

ファミリーサポートとは

子育ての手助けが欲しい方とお手伝いできる方が地域で助け合うシステム

ファミサポ託児
子育ての手助けが欲しい方(依頼会員)とお手伝いできる方(援助会員)が各自治体の子育て支援センター等に登録し、センターの仲介のもと、地域で子育てを助け合うシステムです。
自治体ごとにその内容や金額は若干異なりますが、実際の利用時には依頼会員から援助会員に「有償ボランティア」としての報酬を支払います。また、援助会員は研修の受講が義務付けられており、研修修了を以って援助会員として登録することができます。

ファミリーサポートの利用料金っていくらぐらい?
各地の相場はコチラでチェック>>>

依頼会員のママに聞きました!ファミリーサポートって実際どう?

子どもが0歳児の頃からファミサポを利用!2歳男の子のママさんにインタビュー

【プロフィール】
都内のWEBサイト企画・運営会社でコンテンツ企画に携わる埼玉県在住、30代のママM.Hさん。お子さんは保育園に通う2歳の男の子がひとり。ご主人も都内の会社に勤務。

【ファミリーサポート利用歴】
[利用歴] 2年(育休期間中、最初の利用はお子さまが6ヶ月の時)
[利用頻度] 育休中に月1回くらいのペースで各1時間半程度
[利用理由] 自分の通院(歯医者、整骨院)
[費用] 1時間700円だったので1時間半で1,050円


Q1.ファミリーサポートを利用したきっかけは何ですか?
A1.主人は平日と土曜日も仕事、両親が近所に住んでいたわけでもなく、病院に行きたくても子どもを預けられず困っていました。最初は保育園の一時保育に連絡したのですが空きがないと。それでファミリーサポートを利用することにしたんです。元々姉が緊急事態の時に利用していて、存在は知っていたのでまずは市役所に相談に行きました。


Q2.実際にお子さんを預けるまでの流れを教えてください。
A2.まずは市役所に相談に行って、ファミサポの内容やお願いの仕方を伺った上で利用したいと思い、書類記入と写真撮影をして利用者登録をしました。
数日後、市役所の担当の方から「近所でサポーター(援助会員)が見つかった」との連絡を受け、その数日後に援助会員さんの自宅に市の担当者と一緒に子どもを連れて面談に。援助会員の方の感じも良く、子どもも平気そうだったのでお願いしようと思って、その日のうちにLINE交換しました。
その後は、LINEで直接やりとりをして日程を決め、私が市役所に「この日にお願いすることになりました」と連絡。当日は直接援助会員さんの自宅に子どもを預けに行って、用事を済ませて迎えに行くという流れです。お迎えの際に、援助会員さんが記入してくれた市の書類にサインをして、直接謝礼を支払います。


Q3.子どもを預けることに不安はありませんでしたか?
A3.家族以外の人に子どもを預けること自体にはそれほど抵抗感はない方だと思いますが、まだ0歳ということもあり事故などに対しては少々不安がありました。また、子どもが泣いたりしないかな、大丈夫かなという不安ももちろんありました。


Q4.そういった不安がありながらも預けようと思えたのはどんなことからですか?
A4.市が紹介してくれることもあり、援助会員さんの素性が明らかであることが一番でした。また、市の職員の方もとても親身に話をきいてくれ、面談の時もサポートしてくれたので安心感はありました。万が一の保障などもあったのも良かったです。
また、援助会員さんは登録の際に講習を受けているということで、子どもの預かり方のルールやコツなどは最低限わかっている方という安心感はありました。


Q5.預けた先でのお子様の様子(援助会員さんの話から)、帰ってきてからの様子はどうでしたか?
A5.ちょうど後追いの時期でもあったので預ける時は毎回泣きまくりでした(笑)。
でも、援助会員の方は子育て経験者だったので、おんぶしたり遊んだりしながらあやしてくれて。その後は泣きやんで遊んでいたみたいです。
迎えに行った時には突然泣き出して、帰ってからは疲れて寝ていました(笑)。
少しかわいそうでしたが、1歳からは保育園に入る予定でしたし、いずれはぶち当たる「壁」と思っていたので、1回でやめることはなかったです。
もう少し子どもの年齢が高く、頻繁に預けていればすぐに慣れたのかなぁとは思いました。


Q6.今後も機会があれば利用したいと思いますか?
A6.今は保育園に通っていますし、勤務先が子育てに理解があるので、子どもの緊急時は帰宅できるため利用することはなくなりました。でも、保護者によっては時短勤務が使いにくく早く帰れなかったり、両親が近くに住んでいなかったりという方もいて、同じクラスの方も保育園のお迎えにたまにファミリーサポートを利用しているみたいです。私も今の会社でなければ使っている可能性はあるなぁと思っています。
振り返ってみると、やっぱり家が近くて予定さえあえば短時間でも預けられて、さらに言えば援助会員さんの自宅に預けるので自分の家を掃除しなくていいというのは本当に助かったので、緊急時や兄弟が増えた時などにはまた利用してみたいです。

援助会員さんってどんな人!誰でもすぐになれるの?

子育て経験者のママだけじゃない!人生経験豊富なシニアまで

ファミリーサポートを利用するにあたって気になるのは、「我が子を預かってくれる人はどんな人達なの?」ということですよね。「子育て経験者のお母さま達」というイメージが強いかもしれませんが、それだけではないようです。そこで、今回は子育て経験はないけれど、援助会員として登録されている方に伺いました。

Q1.ファミリーサポートに登録しようと思った理由は何ですか?
A1.私は小中高の教員免許を持っているのですが、プラスアルファで乳幼児保育の資格の勉強をしていたこともあり登録しようと思いました。また自分自身が幼少期を過ごした地域に子育て支援という形で貢献できることにも魅力を感じました。


Q2.登録するにあたって研修はありましたか?その内容は?
A2.1日4時間ほどの「援助会員養成講習会」を4日間受講しました。講座を修了すると「修了証」と援助会員の「会員証」が発行され、登録が有効な地域でサポート活動を行うことができるようになります。
内容は「市内の保育環境」「子どもの発達と遊び」「養育・里親」など幅広く学びます。講師の先生は、療育園や保育園の園長先生、臨床心理士や看護師の資格を持っている方々でした。
保育に必要な知識の理解はもちろん、子どもたちを取り巻く環境についても学びます。また話を聞くだけではなく、グループワークなども行いながら理解を深めていきます。


Q3.一緒に講習を受講されていた人はどのような方々でしたか?
A3.保育経験者で言えば、障がい児施設や保育系のNPO法人にお勤めの方、保育未経験の方としては主婦の方や定年を迎えセカンドライフをお考えのシニアの方々も受講されていました。年代も職業もバラバラでしたが、みんな「子どもが好き」という共通点があり、自然と会話が弾みました。


こういったお話を伺うと、単にお子さんを預かってもらうということだけではなく、子ども達にとっては、保護者以外の大人と関わる貴重な機会かもしれませんね。核家族化が進む中、シニアの方と触れ合ったり、学校の先生でも保護者でもない方に勉強を見てもらったり。地域の中で助け合って子どもを育てるという視点で考えても、とても良い取り組みなのではないでしょうか。

ファミリーサポートの利用料金、相場はどれぐらい?

ファミリーサポートについては、まだまだ全国の自治体すべてが実施しているわけではありません。またエリアによって料金や内容に多少の違いはあるようです。以下、参考までにいくつかの自治体について記載しました。詳しくは各自治体ホームページや窓口等でご確認ください。

北海道札幌市のファミリーサポート

[窓口]社会福祉法人札幌市社会福祉協議会さっぽろ子育てサポートセンター
[料金]平日の7時~19時:30分350円/土日祝・左記時間外:30分400円

東京都中央区のファミリーサポート

[窓口]社会福祉法人中央区社会福祉協議会 在宅福祉サービス部 中央区ファミリー・サポート・センター
[料金]平日の7時~20時:1時間800円/土日祝・年末年始:1時間1.000円

東京都立川市のファミリーサポート

[窓口]立川市子ども家庭部子ども家庭支援センター
[料金]平日の7時~19時:1時間700円/土日祝・夜間早朝:1時間900円/病気回復期:1時間900円

大阪府大阪市のファミリーサポート

[窓口]大阪市立男女共同参画センター子育て活動支援館
[料金]平日の7時~20時:1時間800円/土日祝・夜間早朝・年末年始:1時間900円

福岡県福岡市のファミリーサポート

[窓口]社会福祉法人福岡市社会福祉協議会福岡ファミリーサポートセンター
[料金]平日・土曜日の7時~19時:1時間600円/日曜・時間外:1時間800円

沖縄県沖縄市のファミリーサポート

[窓口]特定非営利活動法人 こども家庭リソースセンター沖縄 てぃーだ 沖縄市ファミリーサポートセンター
[料金]平日・土曜日の7時~19時:1時間600円/日曜・時間外:1時間700円/宿泊(21時~7時):1時間500円

(このコラムの取材編集をしたのは、主婦資格ナビ編集部:佐藤葉子)

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