雇用助成の対象が拡大する方針を発表!
保育士をサポートする保育補助人員の雇用助成拡大へ
助成対象が「子育て支援員」から「保育士になりたい人すべて」に拡大予定!
厚生労働省は、保育補助にあたる人の雇用助成の要件を大幅に緩和するとの方針を発表しました。保育補助とは、保育の現場で保育士をサポートする仕事のこと。保育士になるには国家資格が必要ですが、保育補助については無資格でも仕事が可能です。
現在は、「子育て支援員」の研修を受けた人を保育補助として雇った場合に、事業所に助成金が支給される仕組みになっています。しかし、保育補助人員の確保のため、厚生労働省は助成の対象を「保育士になりたい人すべて」に拡大する予定ということです。
保育士を目指す人にとっては保育の現場で働きやすくなるチャンス。制度について詳しく見ていきましょう。
無資格でも大丈夫!実務経験を積みながら保育士を目指せるようになります
深刻な保育士不足が背景
待機児童や保育士不足など、保育の現場の人手不足は深刻。特に都市部では、施設・設備があっても保育士や保育補助の人員不足で子どもを定員まで預かることができないというケースもあります。こうした問題を受け、厚生労働省は2015年度に「子育て支援員」制度を創設。20〜30時間ほどの研修を受けた人材を「子育て支援員」として認定し、子育て支援員が保育補助の仕事にあたる場合にその賃金を国や自治体が補助するという仕組みが生まれました。しかし、保育現場の人手不足の問題は現在も解消されていません。
保育士資格を目指す人を積極的に活用する仕組みに
今回の雇用助成拡大では条件を大幅に緩和し、「子育て支援員」のみではなく「保育士になりたい人」すべてが助成の対象に。事業者が保育補助の人員を雇う場合、最大でパートを2人、フルタイムを1人まで、賃金分の補助金が国や自治体から支給されるようになります。また、フルタイム分は貸付金となり、対象者が3年以内に保育士になれば返済が免除されます。この助成拡大には保育士を目指す人が保育の現場で活躍しやすいように促進するねらいがあり、保育所など雇用側にとっては保育補助の人員を雇用しやすくなります。
保育士の受験資格がない人にも朗報
助成拡大により保育補助人員の採用が活発になれば、保育に関する資格を持っていない人も保育の現場での仕事につきやすくなると見込まれます。また、保育士試験には受験資格が必要であり、学歴のみで受験資格を満たしている方(大卒・短大卒の方など)以外については実務経験の要件を満たす必要がありますが、保育所などで保育補助として採用されれば受験資格要件となる実務経験を積むことができ、保育の現場で働きながら資格取得を目指すことができるようになります。
厚生労働省は早ければ今年度中にも助成拡大を実施するとしています。保育士を目指す人材の掘り起こしや、保育現場の人材不足、待機児童問題などの解消につながるか、今後が注目されます。
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