心理カウンセラーの資格と仕事をまとめました!

悩みや不安を抱えた人に寄り添う

心理カウンセラー

女性にオススメ!心理カウンセラー

最近テレビや雑誌などのメディアで、「心理カウンセラー」を目にする機会が増えてきましたよね。ストレスフルな現代社会の中で、悩みや不安を抱えた方に寄り添い、解決の手助けをする心理カウンセラーはとても身近な存在になってきているということでしょう。

心理カウンセラーはどちらかと言えば女性が多く、主婦として、母としての経験を活かして働ける仕事のひとつでもあることから、主婦資格ナビでも人気の資格。とは言え、資格の種類もさまざまで、実際にどんな場所でどんな風に働いているのかよくわからないという方も多いことでしょう。
このコラムでは、「心理カウンセラーに興味がある」という方に向けて、資格の種類や取得方法、また心理カウンセラーの仕事内容や活躍の場について詳しくご紹介していきます。

主婦にもおすすめの心理カウンセラーとは>>>

心理カウンセラーのおすすめ資格 1.臨床心理士

1.【臨床心理士とは】

苦しんでいる人や悩んでいる人の心のケアを専門とするのが臨床心理士です。公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会(文部科学省認可)が認定する資格です。現在、心理系の様々な種類の資格がありますが、臨床心理士は民間資格の中でも最も信頼性の高い資格と言えるでしょう。

2.【臨床心理士の資格を取得するためには】

臨床心理士の資格を取得するためには、まず指定大学院を卒業し、試験の受験資格を得る必要があります。受験資格取得の方法は以下の2通りです。

1、大学(4年間)+第一種指定大学院(2年間)
2、大学(4年間)+第二種指定大学院(2年間)+1年以上の実務経験

臨床心理士指定大学院は、全国におよそ170校あります。指定大学院には「第一種」「第二種」があり、それぞれ条件が変わります。第一種指定大学院 では、修了した翌年に試験を受験できるのに対し、第二種指定大学院では、卒業後1年以上の実務経験が必要なので、早く資格を取得したい方は、第一種指定大学院 を目指した方が良いかもしれません。また、大学院によって、「医療系に強い」「教育系に強い」など、力を入れている部分が異なりますので、そちらも充分調べた上で、志望校を決めることをオススメします。
臨床心理士の資格試験に合格し、資格登録すれば、臨床心理士の資格を得ることができます。

3.【臨床心理士の活躍の場】

保健・医療分野:病院、診療所、精神保健福祉センターなど
社会福祉分野:児童相談所、老人福祉施設、地域包括支援センターなど
教育分野:学校、教育センターなど
産業・労働分野:ハローワーク、労働相談所など
司法・犯罪分野:裁判所、更生保護施設、刑務所、少年院など
が考えられます。
これらの職場で、カウンセリングや心理検査などを行い、悩みを抱えている方のサポートをします。病院や学校では、臨床心理士の資格を持っている人を採用の条件として掲げていることが多くあります。

4.【臨床心理士のポイント】

求人としては、正社員は少なく、パートなどの募集が多いようなので、「フルタイムでは働けない」という人には良いでしょう。また、オンラインカウンセリングのサイトに登録して、在宅で電話カウンセリングやメールカウンセリングを行うという働き方もあります。

臨床心理士についてさらに詳しく>>>BrushUP学び「臨床心理士になるには」

心理カウンセラーのおすすめ資格 2.公認心理師

1.【公認心理師とは】

心理のプロとして、様々なフィールドで活躍することができるのが公認心理師です。心理職初の国家資格で、2018年に第1回目の試験が行われました。現在は、臨床心理士の方が知名度は高いですが、国家資格ということで、今後ますます浸透していく資格であることは間違いないでしょう。

2.【公認心理師の資格を取得するためには】

公認心理師の資格を取得するためには、公認心理師の国家試験を受験し、合格、その後資格登録することが必須となります。これから心理学を勉強して、公認心理師の資格取得を目指したいという方の受験資格取得の方法は2通りです。

1、大学(4年間)+大学院(2年間)で、指定されたカリキュラムを履修して卒業する
2、大学(4年間)+特定の施設で、心理に関係する業務に2、3年以上携わる

原則として、公認心理師の受験資格を得るには、大学の心理系学部(または学科)の卒業が前提条件となります。また、法施行(2017年9月15日)前に既に心理学部(学科)や大学院を卒業している方は、履修科目や実務経験に関する条件を満たしていれば、特例で試験を受験することが可能です。自分が条件を満たしているかについては、大学などに確認する必要があります。

3.【公認心理師の活躍の場】

臨床心理士と同じく、病院・学校・企業・児童相談所・福祉施設・ハローワーク・裁判所などが活躍の場として挙げられます。特に病院では、今後、公認心理師の有資格者が求められるようになるでしょう。

4.【公認心理師のポイント】

現段階では、正社員やパートの求人が多いようです。そのため、ご自身のライフスタイルに合わせて、勤務先を選ぶことができます。

公認心理師についてさらに詳しく>>>BrushUP学び「公認心理師」

臨床心理士と公認心理師の違いって?どっちがオススメ?

心理カウンセリング
臨床心理士と公認心理師は、ほぼ同様の業務を行います。公認心理師が、心理系の大学を卒業しなければならないのに対し、臨床心理士は、大学で心理学を専攻していなくても、指定の大学院さえ卒業できれば資格取得の条件が整います。
また、臨床心理士には興味があるものの、高卒で大学に行く時間が取れない…という方も通信制の大学を出ていればOKですので、安心してください。家事や育児に追われ、時間がない方でも、通信制ならスキマ時間を使って勉強することができそうですよね。ただ、通信課程の大学院の場合は、第二種指定大学院であることが多くあります。その場合、卒業しても、そのまま受験資格が得られるわけではなく、1年以上の実務経験を経て、初めて臨床心理士の資格試験を受けることができるようになります。
他にも、出願に先立って行われる「出願資格審査」をパスすれば、大学を卒業していなくても大学院を受験することができるようです。出願資格審査では、これまでの学歴や職歴、また持っている資格や業績・受賞歴、その他研究などの活動が総合的に審査されます。そこで、大学を卒業した人と同等の学力があることを認められれば、高卒でも指定大学院に出願することができます。
よって、早く資格を取りたいという場合には、臨床心理士を目指すことをオススメします。

臨床心理士についてさらに詳しく>>>BrushUP学び「臨床心理士になるには」
公認心理師についてさらに詳しく>>>BrushUP学び「公認心理師」

心理カウンセラーのおすすめ資格 3.産業カウンセラー

1.【産業カウンセラーとは】

主に産業分野で、カウンセリングを行うのが産業カウンセラーです。心理学的手法を用いて、働く人たちが抱えている様々な悩みを自らの力で解決できるように導いていきます。一般社団法人 日本産業カウンセラー協会が認定する民間資格です。

2.【産業カウンセラーの資格を取得するためには】

産業カウンセラーの資格を取得するためには、まず試験の受験資格を得る必要があります。受験資格を得る方法は2種類あります。

1、日本産業カウンセラー協会が行っている産業カウンセラー養成講座を修了する
2、大学院で心理学関連の所定の専攻を修了し、所定の科目の単位を取得する

これから産業カウンセラーを目指したいという方は、養成講座を受講するのが良いでしょう。養成講座には、e-Learning制(インターネットを利用した学習形態)、通信制の2種類があります。

それぞれの特徴は、
1、e-Learning制 
・受講期間…6カ月
・平日・土曜・日曜コース(昼間コース、夜間コースあり)
・受講料 291,600円
2、通信制
・受講期間…1年
・受講料 226,800円
となっています。

どちらの場合も104時間(15~16日間)の面接実習に参加しなくてはいけないので、時間に多少の融通が利くという方にオススメです。いずれかの講座を修了し、試験に合格した後、資格登録をして会員になることで産業カウンセラーの資格を取得できます。

3.【産業カウンセラーの活躍の場】

産業・労働分野に活躍の場は特化されています。一般企業でのカウンセリング業務の他に、職場によっては、学生や障害者の就労支援や生活保護受給者の相談業務などを行うこともあるようです(例えば、NPO法人やハローワークなど)。また、一般企業での人事・総務部や人材派遣会社などでは、産業カウンセラーの資格保持者を歓迎しているところも少なくありません。

4.【産業カウンセラーのポイント】

職場によっても傾向が違いますが、パートでの求人が多いので、フルタイムでは働けないという主婦の方にオススメです。また、働く(働きたい)人の支えになりたいという方は、産業カウンセラーを目指すと良いでしょう。学歴を問わず、満20歳以上であれば講座を受講できるのもうれしいですね。臨床心理士や公認心理師ほど、時間もかからずに取得できるでしょう。
また、認定団体である日本産業カウンセラー協会では資格保持者を対象に、無料職業紹介を行っているようなので、求職サポートの面でも期待できそうですね。※求人情報には限りがあります

産業カウンセリングについてさらに詳しく>>>BrushUP学び「産業カウンセリング」

民間資格ってたくさんあるけど、どれを取ればいいの?

電話カウンセリング
ネットで検索すると分かると思いますが、現在心理系の民間資格はたくさんあります。
これらの民間資格は、
・心理学の知識がなくても気軽に受けられる
・スキマ時間を使って、自宅で学習できる
・短期間で取得できる
・手頃な費用で受講、資格が取得できる
などのメリットがあります。

また、民間資格以外にも「通信制大学の科目等履修生制度」というものがあります。
これは、大学で開講されている授業科目を1科目から受講できる制度です。通信制大学であれば、勉強の多くを自宅でできますので、忙しい主婦の方にもオススメです。様々な分野の心理学が学べる学校もありますので、こういったところで、ご自身の興味に合った科目をまずは履修してみるというのも良いでしょう。これらは、「今の仕事に活かしたい」「心理学に興味があるので、まずは勉強してみたい」という方にオススメです。

本格的に「心理カウンセラー」を仕事にしたいという方は、やはり公認心理師や臨床心理士、もしくは産業カウンセラーの資格取得がおすすめです。というのも、心理系の求人の大半が採用条件として、これらの3資格を挙げています。資格取得プラス実務経験を積めば、登録カウンセラーとして自宅で電話やメールカウンセリングをしたり、フリーランスで活躍したりということも可能になります。

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心理カウンセラーのお仕事 1.スクールカウンセラー

スクールカウンセラー

1.【スクールカウンセラーとは】

小学校・中学校・高校内の相談室などで、悩みを抱えた生徒に対し、カウンセリングやサポートを行います。生徒本人だけではなく、家族の相談に応じることも多々あります。
現在、公立の学校で働くカウンセラーの大半が、臨床心理士の資格保持者です。私立の場合は、学校によって条件が異なってきますが、臨床心理士に準じる程度の能力が求められますので、臨床心理士の資格を持っているに越したことはないでしょう。

2.【スクールカウンセラーの仕事内容】

学生の場合は、いじめ、友達・家族・教師との関係、受験についての悩みや不眠・頭痛などのストレスが体に出ている症状などの相談に対しサポートしていきます。保護者の場合は、子どもの不登校や発達的な問題についての相談を受けることが多いようです。また、教員との打ち合わせをしたり、病院、児童相談所などと連携を行うこともあります。

3.【スクールカウンセラーの働き方】

働き方としては、週1~数日働く非常勤が多いようです。
また、公立と私立の場合でも異なります。公立の場合は、1人のカウンセラーがいくつかの学校を掛け持ちして、週1回ずつ通うということが多いようです。私立の場合は、その学校の教育方針などによって勤務日数は変わってきます。いずれの場合も、残業は少ないので、子育てなどをしている方にとっては働きやすいでしょう。

4、【スクールカウンセラーの仕事の探し方】

各自治体の教育委員会や私立学校などが求人を出しています。それぞれのホームページで募集要項が公開されていますので、ご自身の希望する地域のものを探してみると良いかもしれません。

5、【その他】

公立でスクールカウンセラーとして働く場合、学校によってはだいぶカラーが違うようです。また、教師との連携も必要になってきますので、臨機応変に働くことが求められるでしょう。

心理カウンセラーのお仕事 2.病院の心理カウンセラー

医院内心理カウンセラー

1.【病院で働く心理職とは】

スクールカウンセラーと同じくらい、心理カウンセラーの活躍の場としてメジャーなのが病院です。医療機関内で心理職に就く場合、臨床心理士もしくは公認心理師の資格を求められることがほとんどのようです。総合病院の精神科や心療内科、また、クリニックなどで、悩みや不安を抱えた患者に対し、心理検査やカウンセリングなどを行います。また本人だけでなく、家族などの相談に応じることもあります。

2.【病院の心理カウンセラーの仕事内容】

年齢性別問わず、うつ病、睡眠障害、発達障害、摂食障害などの心の病気を抱えた方や、夫婦関係、子育て、仕事、恋愛などで悩んでいる方の心理検査、カウンセリング業務などを行います。時には患者の家族などと面談することもあります。また、看護師や医師との連携も必要です。

3、【病院の心理カウンセラーの働き方】

大きな総合病院などでは、常勤の場合もありますが多くの場合は非常勤。フルタイムではなく、週に数日働きたいという方には向いていると言えます。ただ、予約が入っている時にはきちんと対応しなくてはいけないため、基本的に急に休んだりすることはできません。ですので、お子さんがまだ小さいという方には少々負担が大きいかもしれませんが、子育てが落ち着いたという方やお子さんのいない方であれば、無理なく働けそうですね。

4、【病院の心理カウンセラーの仕事の探し方】

病院などが個別に求人を出していたり、医療業界の求人サイトなどで募集していることが多いです。病院によって力を入れている分野が違うので、ご自身の希望に合う職場をチェックしてみると良いでしょう。

5、【その他】

中には重い症状を抱えた人や辛い経験をしてきた人など、さまざまな患者さんがいらっしゃることでしょう。それでも、憶することなく、どんな方にも真摯に向き合うことの出来る人が求められます。
現在、臨床心理士などの臨床心理技術者が、唯一心理職で診療報酬(医療保険から医療機関に支払われる治療費のこと)が認められています。しかし、2018年の診療報酬の改定を受け、その臨床技術者は公認心理師に置き換わることとなりました。そのため、ゆくゆくは医療機関での就職に、公認心理師の資格が必須となる可能性があります。ですので、病院で働きたいという方は、公認心理師の資格を目指すと良いでしょう。

公認心理師についてさらに詳しく>>>BrushUP学び「公認心理師」

主婦でも心理カウンセラーになれる!

「今からだと遅いかな…」「長いこと仕事をしていないから、ちゃんと働けるかな…」そんな不安を抱えている方は、おそらく多いのではないでしょうか。でも、「心理カウンセラーになりたい!」という強い気持ちがあれば大丈夫!まずは、自分がどのようなカウンセラーになって、どんなところで活躍したいのかを明確にすることが大切です。社会人経験や主婦として、母としてさまざまな方々とコミュニケーションをとってきた経験は、カウンセラーになってから、きっと活きてくるはず。「自分はこれがやりたい!」と思える専門分野や「仕事への信念」を持っていれば、それがとても大きな強みになりますよ。

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