Webライターになった経緯、必要なスキル、実際の収入まで教えてもらいました!
Webライターは、在宅ワークとして経験がなくても始めやすい、おすすめの職種の一つ。今回は主婦資格ナビが、現役で活躍している主婦Webライターにインタビューを実施。どうしてWebライターになったのか、どのようなスキルが必要なのか、どのくらい稼いでいるのか?気になる点をじっくりと聞いてみました!
ナンシーさん(40歳)
1年前、長年務めた会社を退職。子育てをしながら在宅でできる仕事を探し、Webライターという職種を知る。未経験からのスタートで、当初は仕事を得ることに苦戦するが、好奇心旺盛な性格も幸いし受注は増えて現在に至る。フリーランスでの直接契約受注と登録プロダクションからの受注で活躍中。
どうして未経験から在宅Webライターを目指したのですか?
事務職を退職後、はじめはWebデザイナーを目指していましたが、デザイン経験がなかったため、すぐにフリーランスで活躍するのは難しいのではないかと思い困っていました。そんな時、クラウドソーシングサイトのメルマガで未経験から独立したWebライターの記事を見つけて「これだ!」と思い、やってみることにしました。
私の考えるWebライターの良いところは2つあります。
1つ目は参入障壁が低くて始めやすいところ、そして2つ目は常に調べながら書くので、自分の知識が増えていくことです。
Webライターは、クラウドソーシングなどに登録して仕事を探せば、経験がなくても比較的簡単に仕事がえられます。駆け出しでも足掛かりがえやすいのが魅力の1つですね。最初のうちは時給数百円になってしまうような単価の低い仕事しかもらえないことも少なくありません。しかし、ライターは需要が高いので、初心者でも「全く仕事がない」という状態にはなりづらいと思いますし、実績を積んでいくと徐々に単価も上げられます。
2つ目は、記事を書くためにリサーチをおこなう中で、多方面の知識が増えることです。ライターは書くのが仕事だと思われがちですが、実際にやってみると、書くよりも調べている時間のほうが圧倒的に長いです。経験が少ないうちはいろいろなジャンルの仕事を受けるのが良いとよく言われますので、私もできそうな分野にはどんどん挑戦しています。そうすると、今まで関心がなかったことでも調べていくうちに興味がわいたりして、新しい世界を発見できることも多いのですよね。 好奇心旺盛な性格なので、この点は本当にメリットだなと感じています。
在宅Webライターの仕事をするためにまず何をしましたか?
Webライターの中には、Webライター初心者に向けた個人情報ブログを書いている人も多いので、そういった方の記事を中心に業界やライティングスキルについて情報収集をしました。
並行して、実績を積むための練習と割り切って、クラウドソーシングでかなり単価の低いブログ執筆の仕事を受注しました。単価の低い案件は、ベテランライターは応募しないので、実績がなくても採用してもらえる確率が高いんです。当時は長い文章を書き慣れていなかったし、いくら時間をかけてリサーチして数千文字書いても、数百円しか報酬がもらえなかったので、気持ちの面でかなりきつかったですね。誰しもが経験するこの時点で脱落する人が多いので、Webライターにとっての本当の参入障壁はこのあたりだ、と言う人もいるぐらいです。
私の場合はその後、実績件数が10件を超えてきたあたりから、少しずつ単価の高い案件に応募を始めて採用してもらえることも増えていきました。
主婦から在宅Webライターになるのに必要なスキルを教えてください。
紙媒体のライターとは違ってWebに掲載される記事を書くので、Web上で多くの人の目に触れる工夫、施策をしっかりとれるスキルが求められます。また、在宅で仕事を受ける場合は多くが自営業ですから、お金に関する知識も大切です。Webライティングは、Web上に入稿する作業もおこなうことがあるので、専門的な知識はいらないものの、指定ツールに対応できる最低限のHTMLに関する知識やプログラミングスキルもあると、仕事の幅が広がります。
ライティングのスキル
書くこと自体は仕事をしているうちに慣れていきますので、スキルとして身に着けようと思わなくて良いと思います。ただ、長い文章をまとめるために骨組みを作る「構成力」については練習が必要です。
Web上の記事は書籍と比較してあまりじっくりと読まれない傾向があり、すぐに必要な情報をえられないとユーザーは簡単にページから離脱してしまいます。そのため、Webの記事では、ひとつのスタイルとして最初に結論を書くのが常識です。この最初に結論を持ってくる書き方は「PREP法(プレップ法)」と呼ばれています。こういったWeb記事独特の書き方については、早期に習得しておいたほうがスムーズに仕事が進められます。私は仕事を始めたばかりのころ、長年慣れ親しんだ「起承転結」で記事を書いてしまい、クライアントから指摘されたことがありました。
SEO(検索エンジン最適化)スキル
Googleで検索時に自分の記事を上位に表示させるためのテクニックや施策をSEO(検索エンジン最適化)と言います。かつては検索されるキーワードを記事にたくさん入れ込むのが良いとされた時期もありましたが、このような記事は粗悪になりがちで読みづらいため、今ではGoogleから評価されなくなっています。 現在は小手先のテクニックよりもコンテンツの質が評価される傾向にあるので、SEOについて深く知らなくてもユーザーにとって有益な記事が書ければ上位表示できるとも言われています。
とはいえ、SEOで上位表示される具体的な方法についてGoogleからの公表はないものの、上位表示のポイントやコツは存在し、最新の情報をキャッチアップできる場所は存在します。SEOについての見解は複数存在しますが、自分のライティングスタイルを高めるためにも、基本のしくみを理解することと、情報のキャッチアップは必要です。
インタビュー・情報収集スキル
Webライターは、書くことではなく、書く材料を集めることがメインの仕事です。ネット上の情報を集めれば記事が成立することもありますが、より専門的な内容であれば、関連書籍を探したり、取材をしたりする必要が出てきます。
また、「インタビューライティング」という分野もあり、インタビューでは相手から必要な情報を聞き出すことで記事の材料が揃うので、書くことよりも話を聞くスキルのほうがむしろ大切になってきます。ライティングは一見文章力が大事と思われがちですが、実は執筆前の段階のほうが仕事の重要度としては高いんです。
税金・確定申告に関する知識
ライターに限った話ではありませんが、フリーランスとして仕事をするなら納税に関してすべて自分で責任を持って対応しなければいけません。私はツイッターで他のライターさんと交流をしていますが、確定申告の時期になると慌てる人が続出しますね(笑)。
会計ソフトを導入したり、税理士さんに頼んだり、皆それぞれに工夫しています。 また、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を持っていると自営業を営む上で役に立ちます。金融分野はライティングの需要が高くFPを持っていると仕事をえやすくなる側面もありますので、ライターが取得する資格としてはおすすめです。
ワードプレス(WordPress)やアフィリエイトのスキル
ワードプレス(WordPress)という、ブログやWebサイトを作るツールの取り扱いに慣れておくのはおすすめです。
世の中のコンテンツメディアの多くがワードプレスで作られていて、記事を直接ワードプレスに入稿してくださいとクライアントから依頼されるケースが多いですね。エンジニアが扱うようなプログラミング言語を覚える必要はありませんが、HTML/CSSというWebサイトの仕組みを最低限理解しておくと、ワードプレス入稿に戸惑わずに済みます。
また、アフィリエイトについての基礎知識も把握しておくと役立ちます。アフィリエイトはインターネット広告手法の一種で、サイトに貼った対象商品広告を見たユーザーがその商品を購入すると、サイト主に成果報酬が発生するというマーケティングの仕組みです。多くのインターネットメディアが情報発信するのはこのしくみと関係していますし、私たちWebライターが執筆をする目的も、最後はユーザーに商品を買ってもらう、サービスを利用してもらうことが大半です。そのため、アフィリエイトがどういうものなのか知っておくのは、記事を書く上での助けにもなります。
どのようにしてスキルを身につけたのですか?
私はWebライティングを始めたころ、安い単価で見習いのような仕事をどんどん受けていました。クライアントからその都度教えていただきながら、構成の作り方やセールスライティングのポイントなどを学んでいき、現在に至ります。自分にとって必要と感じた部分は、実務をこなしながら、Youtubeで先輩Webライターの情報配信を視聴したり、オンライン学習サービスや現在所属しているプロダクションの有料講座を受講して、補っていました。 それから、執筆をしていく中で、「ニーズを把握するために自分でもブログを作って研究したほうが良いかもしれない」と思い立ち、趣味の英語学習に関するブログを始めました。実際に自分のサイトを運営することでアフィリエイト、SEO、アクセス解析の知識が身についたことを実感しています。
Webライティングに関する基礎的な知識やスキルは通信講座やスクールで学ぶことができますが、個人的には文章の書き方などは、仕事をしているうちにだんだんと上達してくるものだと思っています。SEOに関する基礎や最新情報を得られる講座や営業方法、Webマーケティングに関する講座は受けておくとライティングに良い影響が出ますので、受講するならこれらの分野がおすすめです。
今はどのように仕事を受注して、どんな働き方をしていますか?
Webライターは仕事をするにしても勉強するにしても、すべてオンラインで完結しますので、子育てをしながら始めるにはぴったりの仕事です。仕事量も調整しやすいので自分のペースで執筆できます。私は最初クラウドソーシングのみを利用していましたが、経験を積んで少し自信がついてきたので、運営するブログをポートフォリオにしてWebメディアなどに営業をかけて受注したりもしています。合わせて、登録をしているプロダクションの「登録ライター」に応募・合格し、仕事を受注しています。
仕事時間については、平日9:00~16:00ぐらいで執筆していることが多いです。主婦は子供のことで突発的な予定が入ることもありますが、そんなとき柔軟にスケジュール調整しやすいのもWebライターのメリットです。予定していた仕事が終わらなかったときは、夕食後に執筆を再開し、カバーしていますね。 会社に勤めていると周りに気を使ったり、急には抜けられなかったりしましたので、今の働き方は自由度が高くて助かります。
月にどのくらいの収入を得て、何に利用していますか?
現在私は夫の扶養家族なので、扶養範囲内月10万前後ぐらいを目安にWebライティングの仕事をしています。この収入は主に自分の衣服代や趣味代になりますが、子供がそろばんを習っているのでその月謝を払うのにも使っています。欲を言えばもう少し仕事したいなと思いますが、焦って仕事を受けすぎてもやりきれず、クライアントにご迷惑をおかけしてしまうので、子育てとのバランスを考えながら余裕のあるスケジュールを心掛けています。
これから在宅Webライターを目指すママに一言!
Webライターは、未経験からでも、実績や工夫次第で収入を大きく伸ばせる可能性のある仕事です。子育てが忙しい間は扶養範囲内で少しずつ働きながら実績を積み、子供の手が離れてきたら仕事量を増やしていくこともできます。パート勤務でそういったキャリアプランを作ることは難しいので、Webライターは魅力のある仕事だと思います。
最初の数ヶ月は収入がかなり少なくて、つらいと思うかもしれません。ですがそれは、フリーランスであれば誰もが通る道。継続しているうちに単価が上がり、それなりに収入を得られるようになる人がほとんどです。さらに、いろいろな知識が得られて、家にいながら社会との関わりも十分に感じられるやりがいのある仕事でもあります。興味があればぜひ挑戦してみてください。
未経験から在宅Webライターを目指せるスクール
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Webライターに+αのスキルが学べるスクール
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ヒューマンアカデミー/通信講座(通信)
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Webデザイン
Webデザインは企業のホームページやWeb広告、バナー制作などを行う仕事ですが、この仕事をする上で基礎となるHTML+CSSや画像加工はWebライターの方が持っていて損ではないスキルです。 Webデザインを詳しく>>
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在宅ワークについてまずは本を読んでみる
まずは在宅ワークに関して詳しく解説している書籍を1,2冊読んでみるのも一つの手です。Kindleでも読めますので興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか。