【医師監修】発達障害児支援のためのおすすめ資格スキルは?発達障害の解説から実際に学んだママの声まで詳しく紹介します。

発達障害支援のための資格スキル

子どもの発達障害と支援について詳しく解説!

発達障害支援イメージ

精神科医と24年運営の資格情報サイト「BrushUP学び」が監修

近所のお子さんと集まったり、遊んだりする場面で、「うちの子、なんとなく他の子と違う気がする」「言葉が他の子と比べてあまり出ない」「うまく説明できないけれど、とにかくコミュニケーションが取りにくい」と感じることがあると思います。

そう感じる理由のひとつに、お子さんが発達障害を持っている可能性が考えられます。発達障害は、1歳~3歳ぐらいの時期は診断がつきにくいものですが、障害の有無にかかわらず早期に適切な対応をすることで、その後の支援がスムーズに進みます。

この記事では、発達障害とはどのようなものなのかを紹介し、支援方法を解説します。
発達障害児への理解を深めることができるおすすめの資格も紹介しますので、ぜひご一読ください。

岡田夕子氏この記事の監修者は
岡田 夕子 氏
精神科医
精神保健指定医・日本精神神経学会専門医・指導医

五十嵐クリニック・五十嵐こころのクリニック 児童思春期外来
ひだまりクリニック 外来担当

※おすすめ資格スキルの紹介と実際に学ばれた方の声の監修は資格情報サイト「BrushUP学び」編集部が担当しています。

発達障害とは?

そもそも「発達障害」とはどのようなものなのでしょうか。一般的には、対人関係に困難をともなう障害というイメージが強いですが、実は社会性の問題だけではありません。同じ発達障害と呼ばれる人たちのなかでも特性は大きく違い、多様な個性があります。ここでは、発達障害の種類を大きく3つに分けてご紹介します。

自閉スペクトラム症

自閉スペクトラム症は、対人関係が(健常者に比べて)難しい、強いこだわりがある、などの特性が生じる障害です。

共感性が低い、一人遊びが多いなど、一見、内に閉じこもっているように見えることもあるため、親の育て方が悪いなどと言われた時代もありましたが、現代では先天性の脳障害であるという説が有力です。
また、知的障害の有無など、症状は個人差が大きいため「広汎性発達障害」と呼ばれることもあります。

「スペクトラム」とは「虹」という意味で、発達障害に共通する特性には境界がなく、グラデーションや強弱があることを表しています。

注意欠如・多動症(ADHD)

注意欠如・多動症(ADHD)は、「不注意」または「多動性・衝動性がある」の2つの症状からなる、脳の機能障害と定義されています。
活動に集中できない、物をなくしやすい、じっとしていられないなどの行動が、同年齢の子に比べて頻繁にみられ、日常生活に支障をきたしている場合にADHDと診断されます。

ADHDは脳の機能障害なので、本人が努力によって意識的に行動を制限したり、予防したりするのは難しいものです。また、ADHDの症状は一見ただの怠慢や自分勝手なふるまいに見えることもあるので、周囲から叱責され、自己肯定感が低下しやすくなる一面があります。

学習障害(LD)

学習障害(LD)は、知的障害は認められないにもかかわらず、特定の分野での能力運用に困難が生じる障害で、読字障害(ディスクレシア)、算数障害(ディスカリキュリア)などが代表的です。

いずれも1~2学年程度の遅れがあるのが一般的ですが、症状の現れ方には個人差が大きく、診断が難しい障害といわれています。ADHDと同じく、学習能力を周囲と比べてしまうことで心の症状が出やすいので、早期からサポートをおこない、適切な環境でスキルを高めることが重要です。

子どもの発達障害の診断と支援の必要性

発達障害は脳の機能障害であり、身体障害の一種ですので、本人の努力だけで症状が改善するのは非常に難しいものです。それにもかかわらず、周囲からは単なる努力不足のように見えることもあるので、子どもに対して行動を制限するなどの圧力をかけてしまいがちな傾向があります。

特に、親の立場からは我が子の状態が受け入れがたく「どうにか周りの子に追い付いてほしい」と子どもに対して多大な負担をかけてしまい、かえって2次的な心の疾患を誘発してしまうこともあります。

「子どもの行動に違和感がある」と思ったら、家庭だけで解決しようとせず、まずは専門機関へ相談し、我が子の状態や特性を客観的に知る姿勢を持つことが重要です。発達障害の特性を持っていることは、必ずしも悪いことではありません。発達障害を持つ人のなかには、他人とは違う観点を活用し、社会に素晴らしい成果をもたらす方がたくさんいます。

発達障害児にとって、特性を早期に理解してくれる環境は大切です。個性や特性を活かす方向にサポートを受けた子どもは、自分自身をプラスにとらえるようになり、その後の人生を前向きに生きていくことにもつながっていきます。

発達障害児への支援制度や場所は?

発達障害支援イメージ
発達障害は症状や特性の個人差が大きく、周囲や本人が症状に気付く時期もさまざま。なかには大人になってから違和感を覚えて、自分で専門機関を受診する人もあります。

幼少期から集団行動がとれない、言葉が出ないなど、わかりやすい特性があれば、3歳児検診で行政からサポート施設を紹介してもらえるケースが多いです。最寄りの療育施設や小児科を受診し、早期療育を検討しましょう。また、幼少期に多動やコミュニケーションに難しさがある場合は、保育園で加配(職員を多く配置する)をしてもらうこともできます。

就学時には行政の実施する就学相談を受けて、子どもに合った就学先を検討します。比較的知的障害が重い場合は支援学校へ就学し、軽度の知的障害がある、または特定分野のみに難しさを感じる子どもであれば、普通級の隣に設置されている支援級や通級を利用してサポートを受けるのが一般的です。

また、近年は「放課後等デイサービス」という民間の療育機関を利用することも多くなってきました。障害があることを証明できれば、行政から補助金を受けつつ、療育サポートを受けられます。学童保育を兼ねたデイサービスや、学習補助をおこなうおけいこスタイルなど、さまざまな形態がありますので、子どもの特性に合わせて利用を検討するのがおすすめです。

発達障害児支援におすすめの資格スキルと学べる講座

発達障害とは何か、またサポートはどのように受けられるかを見てきましたが、実際に支援に関わりたい場合はどうしたらよいのでしょうか?
ここでは、お子さんのために発達障害について深く学びたい人や、発達障害の人たちをサポートする仕事に就きたいと考えている人向けに、役立つスキルが身につく資格をご紹介します。

認定心理士

認定心理士は、公益社団法人日本心理学会が認定している心理学の資格。心理学を専攻していなくても、4年大学を卒業し、認定基準を満たす科目の単位を取得していれば受験資格が得られます。この資格を持っていると、心理学の専門家として仕事をする際に必要な基礎学力と技能を習得していることが証明できます。放課後デイサービスや児童発達支援教室などでは、認定心理士の保有者募集をしている求人もあるので、心理職のファーストステップとして有効となるケースも多いでしょう。また、看護や介護の仕事と組み合わせることにより、仕事の幅を広げていく方が多いです。

認定心理士の資格取得を目指せる!おすすめスクール

▼産業能率大学(通信)
通学なしで卒業できるから家事や育児との両立がしやすい!
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▼大手前大学(通信)
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▼東京未来大学(通信)
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認知行動療法士

認知行動療法士は、日本推進カウンセラー協会が認定している資格で、心理療法の一種である「認定行動療法」についての専門性を証明できます。
発達障害を持つ人は、物事に対して正しい認識がしづらい「認知のゆがみ」を持っていることが多々あります。支援の現場に認知行動療法士がいることで、このゆがみを取るサポートができ、バランスの取れた考え方ができるようになります。
資格を取得する前提として、同協会が認定する「心理カウンセラー」の資格を取得する必要がありますので注意しましょう。

認知行動療法士の資格取得を目指せる!おすすめスクール

▼ハートフルライフカウンセラー学院(関東)
学んだ知識やスキルが家族のサポートや仕事につながる!
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ダンス教育指導士

認知行動ダンス教育指導士は、一般社団法人ダンス教育振興連盟(JDAC)がスポーツ庁・厚生労働省の後援を受けて発行している資格です。
学校で必修になったダンスの普及を主な目的として運営されています。ダンスを通じて発達障害児のコミュニケーション能力や認知能力を育む支援・サポートをおこなう専門家として注目され、保育園やダンススクールなどで活躍できます。

ダンス教育指導士の資格取得を目指せる!おすすめスクール

▼ダンス教育振興連盟JDAC(通信)
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保育士

保育士は、乳児から就学までの幼児を保育するための国家資格。単純に子どもを預かるだけではなく、発達と社会性を養う役割を担っており、その活躍の幅は多様です。保育園はもちろん、障害者支援福祉施設や、児童養護施設などに勤務という形で、発達障害児の支援に携われます。

保育士の資格取得を目指せる!おすすめスクール

▼四谷学院(通信)
55段階システムによる高い合格率!療育や発達障害支援の講座も運営
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▼ヒューマンアカデミー *『たのまな』(通信)
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▼ ピープル・キャリア専門学院(東海)
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チャイルドカウンセラー

チャイルドカウンセラーは、一般財団法人 日本能力開発推進協会が認定する民間資格。心理学の知識を証明できる資格ですが、特に子育て、不登校、引きこもり、いじめなど、子どもの環境に関する事項に特化してサポート方法を学ぶことが特徴です。

家庭内で、お子様を始めとしたご家族との円滑な関係を築くことにも役立ちます。発達障害を含め、個々の特性に合った心理療法を身に着ければ、ご家庭での課題解決につながることも多いでしょう。

発達障害支援士

発達障害支援士は、一般社団法人人間力認定協会が設立した民間資格。発達障害の特性について学び、脳科学や心理学に基づいた支援法に関する知識を深められます。受験資格は特に設けておらず、保育園、児童発達支援や放課後等デイサービスなどで働いている職員が入門知識を付けるために幅広く受験しています。実践にすぐ活かせるスタイルで学ぶことができ、サポート現場での支持が高い資格です。

児童指導員

児童指導員は、児童福祉施設などで障害のある子どもの生活サポートや社会で暮らしていくための訓練をする仕事。主に放課後等デイサービスや、障害児入所施設などで活躍しています。

関係機関とのケースワークを含む業務内容で、活躍の幅が広い任用資格です。児童指導員になるために試験を受ける必要はありませんが、学歴や実務経験に条件がありますので注意しましょう。

児童発達支援管理責任者

児童発達支援管理者は、障害児が福祉サービスを利用する際に個別支援計画を作成し、管理をする専門職。障害児支援施設へ1名以上の配置が義務付けられている、責任のある仕事です。5年以上の実務経験が必要となるほか、基礎研修や実践研修を毎年受けることが必須であるなど、比較的ハードルの高い管理職といえます。

言語聴覚士

言語聴覚士は医学、心理学、言語学、音声学など、人が耳や口を使って活動する際に生じるさまざまな問題をサポートする仕事です。資格を取得するには、大学などの専修学校を終えたのち、国家試験に合格する必要があります。

言語訓練のイメージが強いですが、摂食の嚥下の訓練をおこなう医療的側面も持つ資格です。発達障害の支援としては、言語・認知の訓練が中心で、言葉を引き出す、文字の習得を促すといった指導をします。

音楽療法士・アートセラピー

音楽療法士は、全国音楽療法士養成協議会が認定をしている民間資格。歌や楽器の演奏など、音楽を通じて障害児の心身のサポートをおこないます。
受験資格を得るためには認定校を卒業するか、現場での臨床経験を3年以上経験する必要があるほか、音楽試験の合格が必須です。介護職や教育関係職と組み合わせることでより活躍できるスキルです。

自然療法

自然療法とは、薬などを使用せずその人が本来もっている自然治癒力を高めることで健康に近づける療法のことです。発達障害の改善を目的とした自然療法では食事療法や栄養療法、アロマセラピーなどがあります。

発達障害児サポートのために学んだ方の声

実際に発達障害のお子さまのために学ばれ、現在はスクール運営を通じて発達障害のお子さんやご家族のサポートも行っている大堀さんにお声をいただきました。

大堀樹里さん

大堀 樹里さん
発達のための自然療法スクール円香 代表
発達のための自然療法スクール円香 instagram

私には自閉症の息子がいます。
我が子が自閉症と分かった時に、小さいうちに専門家に任せたら大丈夫!だと思い、さまざまな療育に通いました。
しかし我が子はそもそも参加するということが難しく、どこへ行ってもほとんど何もできずに帰ってくるという日々を繰り返し、一向に発達していく気配がない、先の見えない日々を過ごしていました。

そんな時に、当日我が子に関わって下さっていた療育の先生が、「お母さんが知らないから不安になるんだよ。発達を学んでごらん。」と勧めてくださりました。
まずは、子供たちの抱えている困難は感覚からくるのだということを知り、支援の専門家たちに混じって、感覚統合を学びに行きました。
母親という立場で参加している方はいらっしゃらず、場違いかとも思いましたが、そこからが学びのスタートとなりました。

元々アロマインストラクターとしてアロマ教室を運営しておりましたが、自然療法であるタッチセラピーと出会い、現在は発達のための自然療法スクールとして運営しています。発達特性のあるご家庭に向けて、アロマセラピーやタッチセラピー、クレイセラピーなどのお家でのケアの仕方をお伝えしたり、特性あるお子さんと関わる支援者さんへ知識をつけて頂くための活動を行っています。そして今もなお発達について学び続けています。

困難を抱えているお子さんたちに必要なことを学ぶことは、お子さまだけでなく保護者にも良いことで、学べば学ぶほど、誰にとっても必要なことばかりです。
なので、私のように発達特性のある子育てをしている保護者の方が発達を学んで頂けると、ご自身のお子さんへの理解も深まり、発達できる可能性を信じられるようになったり、保護者自身にも良いことだらけだと思います。

私自身、学んだことで我が子への見方が変わりました。理解ができるようになり、不安もなくなり、焦りもなくなり、関係性が良くなりました。
なので、私も皆さんに、「お母さんが発達を学ぶと良いよ!」とお伝えしたいです。

そして、ご自身のお子さんの困難が減り、発達の可能性を感じられるようになったら、同じく困っているご家庭へ学んだことを届けて下さったら、世の中がドンドン良くなり、保護者の方の不安もぐっと減るだろうと思います。
学びを我が子に、そして世の中に還元できるよう、発達支援を学ばれることをおすすめいたします!

主婦資格ナビ編集部林より

監修いただいた岡田先生、お声をいただいた大堀様、ご協力いただきましてありがとうございました!
編集部の私も子どもを育てているのですが、「うちの子ども発達障害かも?」「特性をもった子どもとどう関わって良いのか?」というのは、ママ友との会話の中でよくでる話題でした。また、実際に診断を受けたお子さまのママやパパが学んでいる姿をSNSで目にすることもありました。
今回この記事が、そのように悩まれている方や、お子さまを理解するために学びたいと考えている方の参考になれば嬉しいです!

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